里芋の葉っぱが枯れる理由は?里芋を育てるポイントを知ろう

里芋の葉っぱが枯れる時にはどのような理由があるのでしょうか?

大事に育てていたのに収穫前に葉っぱが枯れてしまった時、一番に考えられる理由は水不足です。

里芋は乾燥に弱い作物なので土を乾燥させてしまうと、たちまち枯れてしまう場合があるんです。

水を上げても元に戻らないので、水は適度な間隔でたっぷりとあげて下さいね。

また、その他の葉が枯れる理由についてもご紹介いたします。

里芋の葉っぱが枯れるのは水不足が原因

里芋を育てる上で大切なのは、梅雨明け後に土地を乾燥させないことです。

里芋は高温多湿を好み、乾燥には弱い作物です。

育てる時にポイントとなってくるのが水分です。
水が不足すると、葉がしおれてしまいやすいのです。

葉がしおれて損傷を受けると、芋の肥大に影響を与えます。
芋を肥大させるには、多くの水分を必要とするので、夏には大きく葉が育つことが大切なのです。

梅雨明けに乾燥が進む季節には、根元に敷き藁などをして極端な乾燥から守りましょう。晴天が続いて土が乾燥している時には、1週間に1度くらいはたっぷりと水を与えます。
水やりの目安としては、1株当たり20リットルくらいのたっぷりの水分が必要です。

ただし、頻繁に水を与えすぎると葉が細く伸びすぎて、強風などで倒れてしまう可能性もあります。
土が乾いているのを確認して、午前中か夕方に水やりを行いましょう。
水やりをする期間は、梅雨明けの7月中頃から収穫するまでの期間です。

梅雨の時期でも、晴天が続いているようであれば水やりを行います。
里芋は、一度葉が枯れてしまうと復活は難しいので、乾燥に注意することが大切です。

里芋は連作障害が出やすい野菜!葉っぱが枯れる事も!

里芋は連作障害が出やすい野菜と言われます。

連作障害とは作物を育てる際に同じ場所で同じ作物を毎年育てていると土の中の微生物や栄養のバランスが崩れて同じ作物が育たなくなる現象のことを言います。

この連作障害を防ぐために必要な期間も長く、最低でも3年以上、できれば4~5年が良いとされています。

同じ畑で毎年里芋を育て、数年は順調に生育して収穫量も問題なかったのに、数年経過してから急に収穫量が減ったり、株が枯れてしまうようになったら連作障害の影響も考えられます。

考えられる病気の一つとして、乾腐病というのがあります。
里芋に赤い筋が出来たり、腐ったり、食感も固くなってしまう病気です。

この乾腐病の里芋を植えると、種イモの内部から腐り始め真ん中がスポンジ状になったり空洞になります。

こうなってしまうと、株は発育不良になってしまうので、葉が枯れたり株が倒壊してしまったりという状態になります。

里芋の葉っぱや根が枯れる時はこんな病気かも・・・

里芋が先ほどの乾腐病というものにかかると、芋が腐り中が空洞になり赤い小斑点が現れます。
そして、白いカビが芋の表面や内部に発生し、芋が腐り地上に出ている茎や葉も倒壊していまいます。

他にも軟腐病と言って、根が腐り悪臭を放ち、そのうちに株も枯れて腐敗するという症状もあります。

薬剤での改善は可能ですが、JAS規格の安全な治療薬はないので、病気の発生を確認したら、その株ごと早めに抜き取って、畑の外に持ち出すことが必要です。
感染を広げないようにしましょう。

汚斑病は葉に、褐色や黒っぽい褐色の円形状の斑点が現れます。
里芋の汚斑病は、夏以降に発生しやすくなります。

汚斑病も早めのうちなら薬剤で対処が可能ですが、収穫量には影響が少ないので、発生が少量の場合には、病変部分の葉を摘み取り、畑の外に持ち出すと良いでしょう。

里芋を育てるポイントと良い種イモの選び方

里芋の発芽に適した温度は、15℃~30℃と幅広く、真冬であってもハウス内でなら発芽が可能です。

里芋は連作障害の影響が出やすい作物ですので、連作を避けて最低でも3~4年空けるようにして下さい。
日当たりが良く、保水性の高い土壌で育てましょう。

高温性で日光を好みますが、乾燥には弱い作物なので敷き藁などを使って乾燥から守りましょう。
水不足でしおれてしまうと、回復が大変になります。
そのために水不足には注意が必要です。

里芋の良い種いもを選ぶ基準をご紹介します。
里芋は、小さいものは育ちが悪いので、栄養分を多く含む大きな種芋を選ぶことが必要です。

芽がしっかりとしていて、重さは40g以上のものを選ぶと良いでしょう。
合わせて病害虫の影響を受けていないことを確認して下さい。

里芋に適した土と肥料について

里芋を育てるのに適した土地は、粘土質の土地の方が味が良くなると言う生産者がいます。
里芋は水が大好きな作物なので、特に夏の芋が育つ時期には、たっぷりの水分が必要になります。

里芋を植え付ける前には、石灰と牛糞堆肥と豚糞堆肥がおすすめです。
牛糞堆肥には繊維が豊富に含まれ、粘土質の固めの土壌にも空気を入れてくれる働きがあります。
しかし、牛糞は肥料としての効果はあまり高くありません。

そこを補うために豚糞堆肥を与えます。
豚糞堆肥は長く効果を発揮してくれます。
肥料の効果としても高いので、この両方を使うことによって理想的な土壌にします。

豚糞堆肥が手に入らない場合は鶏糞を使うという方法もあります。
しかし、鶏糞は効果は強いのですが長くは持たないとも言われます。

肥料をまいたら、良く耕すことが大切です。
植え付けの2週間前くらいに行うのが理想です。

雨が降った場合には、もう少し短くても大丈夫です。