読書に集中したい時、あなたはbgmを流しますか?
それとも無音?それとも人々の喧騒を好みますか?
読書に適しているBGMは色々ありますが、一つ言えることは、自分がリラックスしている状態であるということです。
リラックスして大好きな物語の世界に入り込んでみませんか?
音楽がもたらす脳波への影響と、読書環境についてまとめてみました。
読書に集中するにはbgmがあるといいというその理由は?
人によって違いもあるので一概には言えませんが、読書をするなら静かな場所がいいとされています。図書館に行けばわかると思いますが人のささやき声以外は無音ですよね。
ですが、もし騒がしい環境や物音が気になる場所であった場合は、音楽を聴いた方が周囲を気にせず読書に集中できます。
人間の脳は、人が起きて生活しているときには微弱な電流が流れています。このときの電流の波形を「脳波」と言います。
脳波にはアルファ波・ベータ波・シータ波・デルタ波・ガンマ波の5種類があります。
その中でもアルファ波やシータ波は人の体がリラックスしているときに脳内でより多く発生するとの検証結果が出ています。
読書する時にbgmが流れているとよりアルファ波やシータ波が脳内で発生しやすくなる状況を作り出せれば集中して読書ができるということです。ただし勘違いしてはいけないのが読書をするときに聞くbgmはどんな曲でもいいわけではないということです。自分の好きな歌手の歌をbgmにして読書をしても脳内ではアルファ波やシータ波は発生しにくいことが研究で分かっています。
集中して読書をするためには、シータ波を脳内でたくさん放出する状況を作ることが読書に集中できる鍵なのです。
ではどんな選曲でどんな音量だったら読書に集中できるのでしょうか?
読書に集中できるbgmはこんな曲が良い
読書中に集中力が上がるbgmが欲しいと思ったら、次に挙げる3つポイントを押さえておきましょう。
【1】大好きな曲はNG!歌詞がないクラシックやゆったりしたbgmがベスト
自分の大好きな曲を聴いているとついつい口ずさみたくなったり、ノリノリになってしまうこともありますよね。しかし今は読書の話です。自分の好きな音楽は読書をせずに聴きましょう。
このことからも読書時のbgmは曲だけで歌詞のないものを選ぶと効果的です。
【2】読書の時のbgmは耳にあまり入ってこない穏やかなものを
思い出してみて下さい。小学校の頃のお昼の食事の時間に流れていたbgmを。
なぜゆったりしたクラシック音楽を学校のお昼の食事の時間に流していたのでしょうか。
お昼の給食やお弁当を食べながらゆったりしたbgmを聞くことでリラックスした状況が
自分では意識していなくてもアルファ波やシータ波を脳内で作り出していたのかもしれませんね。あくまで無意識でリラックスできる環境ができれば最高の読書の時間が作れる。そのポイントがbgm選びなのです。
あまり激しい曲調やテンポが速い曲は避け、読書の時のbgmは静かな曲調を選ぶことをおすすめします。
【3】ばらばらの曲のチョイスはNG!曲は統一感のあるゆったりとした曲を
ゆったりとした曲から急に曲調が変化するようなbgmも読書時の集中力が切れる原因のひとつです。さざ波や川の流れ、葉擦れ、小鳥の鳴き声などのネイチャーサウンドや森の中にいるような雰囲気にしてくれるような統一感のある曲を選ぶと読書には効果的です。
ジャンルの違う曲を混ぜて聞くよりも、統一されたいイメージの方が集中できます。
読書に集中できる場所って?bgmは必要?読書が進むシーンとは
■電車の中
社会人や場合によっては学生も、読書の取りやすい時間の一つは通勤中の電車ではないでしょうか。
たまたま用事があって移動では、いつもと違う到着駅にどれくらいで着くのか、乗り換えや乗り継ぎを気にするなど、集中できないと思います。
しかし、通勤中の「いつもの」電車での移動中なら時間や周囲の雰囲気から乗り過ごすことはあまりないと思います。
■カフェ
読書する環境としてあまり静かな状態よりも、適度な音はあった方が良いとも言われます。
あまり騒がしくてもいけませんが、適度なざわめきは読書の環境に向いています。
それに、飲み物や食べ物が欲しくなっても注文すればすぐに準備できるのも嬉しいところです。ただし店員さんの目線が気になるお店は読書に適していません。ほかの店を探しましょう。
■自分の部屋
やはり落ち着けるといえば自分の部屋。
一人暮らしや、自分だけの部屋がある場合は最適といえるでしょう。
もし、家族や同居人がいる場合に読書を邪魔されたくなければ、あらかじめひとこと言っておくか、就寝前の時間を読書に充てるといいでしょう。
脳をリラックスさせて読書をしましょう!
読書には、多少音楽や雑音があった方が良いという説は、脳波と関係しています。
人間の脳は周波数によっていくつか違いがあり、その中でも読書により適しているとされるのはアルファ波とシータ波。
アルファ波が出ているときの脳は、リラックスして集中した状態です。
多くの実験や研究から、このタイミングで読書をすると集中力や記憶力がある状態なので読書や勉強、スポーツをするのにも適しているのです。
シータ波は別名「まどろみ波」とも言われ、まどろんでいる状態や瞑想状態にあるときに検出されます。
読書で集中しているときに出ているのはシータ波だとされており、自分の周辺でかかっている音楽に同調する性質があります。
このことから、脳がシータ波の状態でリラックスできるbgmを聴くことは、読書に集中するにも効果があると考えられます。
読書に必要なのはbgmの種類ではなく自分がリラックスできる環境が大事
読書するときの音楽は必要であると言えます。
読書は落ち着いた状態でなければ集中しにくいものです。心を穏やかに、多くの情報を脳にインプットするための状態を作ることが大切になります。
特に小説や思想書は、自分経験したことのない世界観でもイメージし、受け取るために集中力が必要になります。
どうせ文章に没頭してしまうのだから、音楽など無意味ではないかと考える人もいるでしょう。
しかし、まず「脳がリラックスして集中した状態」を作るために、音楽を聴くことが読書には効果的なのです。
先ほどとは少し矛盾しますが、bgmで自分の大好きな曲が一番リラックスできて読書の内容も頭の中に私は入ってくるという人は自分の好きな曲をかけても全然問題はありません。要は「そのbgmが読書の邪魔をしなくて私にはリラックスできる曲」であればどんな曲をbgmに利用してもいいと私は思います。あくまで私個人の見解ですが・・
好きな音楽は、リラックスし落ち着いて読書を楽しむ環境を作ることができる人もたくさんいるのかもしれません。