犬がヘルニアに…薬で治る?治療方法と事前に保険の検討も!

犬も人間と同じな病気にかかるので、ヘルニアにもなります。

まだ症状が軽いうちならば、薬や注射の治療で安静にして回復することも可能ですが、重症になると歩くことができなくなることもある病気です。

ヘルニアは早期発見、早期治療が大切です。犬の異変には飼い主さんが早く気付いてあげて!早めの動物病院の受診をおすすめします。

犬のヘルニア治療、薬や注射を使って行う内科療法とは?

犬のヘルニアの症状には5段階のグレードに分かれます。
その症状の内容によってグレードが判断され一番軽度なのがグレード1です。
内科療法で治療ができると判断されるのはグレード2くらいです。

ですがダックスのような胴が長く腰に負担がかかる犬種はグレード2であっても内科療法では治療できない場合があります。

しっかりとレントゲンやCT検査を行い重度にならないためにしっかりと管理をしていかなければいけません。

内科療法の基本で一番大切なのは「安静にすることです」。脱出した椎間板が安定するまでの4~6週間はケージ内で寝かせる必要があります。

今まで室内で自由に行動していた犬にとっては、ストレスがかかる事かもしれませんが歩けなくなるのは避けたいですよね?

普段から段差のない環境や腰に負担のかからない生活を送れるように飼い主さんが気を付けてあげましょう。

犬のヘルニア、投薬での対応が難しい場合は手術も

内科療法はあくまで症状を抑えるに過ぎなく、完治という事にはなりません。
さらに、足に麻痺が出て立ち上がれなくなったり、歩くことが困難になった場合には外科治療として手術することになります。

この手術で重要なのはどの椎間板が突出しているのかを明確にすることです。
そのためには詳しい検査が必要になり費用もかさむことになるでしょう。

手術でヘルニアの原因になっている椎間板物質を取り、早い段階でリハビリを行う事になります。

小さな体の犬にとって、レントゲン検査や麻酔などは体にも精神的にも大きな負担がかかることは間違いありません。

ですから、症状の具合を判断しまずは内科療法から始める事が一般的になっています。
早期治療ができるよう、普段から犬の様子をよく観察してください。

犬のヘルニアに効く?薬以外に鍼やサプリを使ってみては?

犬がヘルニアになったとき、飼い主さんは症状が良くなるように何かできることはないか?とお悩みになるのではないでしょうか。

人間であれば、栄養のある食べ物で元気をつけてもらいたいと思いますよね!そのように、犬にも何か腰に良いものを・・・と考えるはずです。

そんな時は、サプリメントや鍼治療を試してみませんか?

鍼治療は、ツボをハリで刺激することで血行が良くなり筋肉が和らぐ効果があります。
ヘルニアも痛みに反応して、椎間板に刺激されている部分の筋肉が凝り固まり血行が悪くなる傾向にあります。

その血行が悪くなっている筋肉を和らげてあげることができれば犬も楽になるのではないでしょうか。

鍼治療で歩けるようになれば手術のリスクや薬の副作用の心配がないので安心ともいえます。

犬のハリ治療は動物病院で獣医師が行っています。どこの動物病院でも行っているとは限りませんので直接お問い合わせください。

また、サプリメントは関節に良いとされる「グルコサミン」「コンドロイチン」「ビタミン」など骨を作るのに必要な栄養素が含まれるものを与えてあげると良いでしょう。

犬がヘルニアに?初期症状を見逃さないで!私の実話をご紹介

うちのミニチュアダックスがヘルニアになったのは、4歳の時です。
うちの子は、オスで体重が6キロほどです。太ってはいないのですが骨太でがっちりしたたくましい子です。

最初に異変に気付いたのはちょっとした段差を嫌がったり、お散歩中に止まってしまう事が気になっていました。

もともとヘルニアになりやすい犬種であることは知っていたので、自宅の床も腰の負担にならないよう、滑りにくい床を工夫しソファもロータイプを選び階段は使わせないなど注意してきました。

ですがやはりヘルニアになってしまいましたね。病院に連れて行ったきっかけは、膝に乗せてだっこしていた時のこと。

少し体制を変えようとお腹あたりを触ったときに聞いたことのないような声で「キャイン!」と声をあげ後ろ足がぷるぷる震えていたんです。

慌てて動物病院へ連れて行きました。
診断結果はヘルニアのグレード2です。ダックスはグレード2でも決して安心してはいけないと説明されました。

もし犬に少しでもおかしいな?と感じることがあったら早めに獣医師に見てもらいましょう。

犬のヘルニアの手術費用は一体どれくらい?万が一の保険の検討も

動物病院にかかる場合はすべて自費になります。
ちょっとした事で行っても数千円かかることは当たり前ですので、手術や入院ともなれば数十万円の費用がかかることは当然です。

こうした出費が不安な方は、あらかじめペット保険に入っておくと安心でしょう。
ですがペット保険の場合は、椎間板ヘルニアが対象外になっているところも多いのでしっかりと調べて加入するようにしましょう。

犬のヘルニアの手術にかかる金額の一般的な額はおよそ「20万円から35万円」くらいです。

この金額の中に様々な検査費用と手術費用と入院費が含まれています。
もしかかりつけの動物病院にCTやMRIがない場合には大きな病院へ検査に行かなければいけなくなる可能性もありますし、かかりつけの病院では手術ができず、他の病院を紹介される可能性もあることを覚えておいてください。

もしその手術する病院が自宅から離れている場合は交通費なども含めて50万円くらいはかかるかもしれないと覚悟しておきましょう。

毎月コツコツともしもの時のために事前に準備しておくことが大切です。