セキセイインコにヒーターは必要?最適な温度と使うポイント

セキセイインコは温かい地方に住んでいる鳥なので寒い時はヒーターを付けて温度管理が必要だという話を聞きます。

セキセイインコにとって最適な温度は一体何度なのでしょうか。ヒーターを使用する目安は何度?

そこで今回は、セキセイインコを飼育する際のヒーターを利用する時の目安や、インコにとっての最適な温度についてお伝えします。

セキセイインコにヒーターは必要?我が家の場合

我が家もセキセイインコを飼っていますがセキセイインコにヒーターは本当に必要?と悩む人もいるのではないでしょうか。

私も飼い始めたころはよくわからずペットショップの人にあれこれと聞きながらとりあえずそろえてみましたが「セキセイインコを飼うのにヒーターやらサーモスタットやらそんなに必要?」と思いました。結論としてはセキセイインコを飼う地域にもよりますがヒーターは必要です。

セキセイインコの原産国はオーストラリアだそうです。色んな種類があって色彩も豊かですよね。私も非常に大好きなセキセイインコ。

そんなうちのセキセイインコも飼い始めてから4年目になりますが体調を崩して餌をあまり食べなくなった時期もあったり、元気がなくなったりという時もありました。

よく体調を崩しやすいのが、だんだん寒くなってくる秋口や台風が来る時期だということがセキセイインコを飼っていてだんだんわかってきました。

台風の時期に体調が悪くなる原因としてはセキセイインコは「気圧の変化に弱い」ということと「寒さにそんなに強くない」ということです。特に飼い始めて1歳未満のひなや幼鳥の場合は温度変化がセキセイインコの体調にかなりの影響を与えますので飼い主さんも十分な配慮が必要となります。

下記にセキセイインコのヒーターの詳細をまとめてみましたので是非参考にしてみて下さい。

セキセイインコにヒーターを使う時は必要に応じて使おう

セキセイインコにヒーターが必要なのは、地域によっても違います。

東北や北海道など、気温が低い地域では10月の中頃くらい。

関東から関西では10月下旬頃、九州地方なら11月初め頃から使い始めることが多いようです。

ヒーターを使い始める時期は、肌寒さを感じて衣替えの準備を始めるくらいの時期がいいでしょう

寒くなる前には、保温器具が確実に使えるかを確認しておくことをおすすめします。

逆に、ヒーターを取り外す時期は、3月の上旬から中旬。冬の上着が要らなくなり春物になって少し経った頃まででいいでしょう。

人間よりも少し寒がりだと思っておくといいですね。

もちろん、気温の低い地方ではもう少し長く使うでしょうし、気温が高い地域では真冬の一時期で済むかもしれません。

セキセイインコの様子を観察して判断することも必要です。

セキセイインコにヒーターは必要?最適な温度は?

小鳥は寒さに弱いイメージがあるかもしれませんが、もともとセキセイインコは比較的寒さに強い鳥です。

動物園や学校などでセキセイインコの飼育小屋が屋外に置かれているのを見たことはないでしょうか。

ただ、生まれたときから室内で飼育されていたセキセイインコは、寒さに弱くなってしまうため一般的には「寒さに弱い動物」の一つとして扱われることが多いのです。

2歳未満、特に1年未満の若いインコは寒さに慣れていないことも多いので、しっかりと防寒対策をする必要があります。

ヒーターは上記のような若いセキセイインコや秋・冬の時期に必要となります。

かわいいセキセイインコの体調管理をしっかり行う為にもパネルヒーターはぜひ用意しておくべきかと思います。

ヒーターで保温する場合には、年齢や体調によっても適温が異なります。

・生後1年未満…28度~32度
・1歳~6歳の成鳥…20度~28度
・7歳以上の老鳥…28度~32度
・病気になったとき…30度~32度

ヒナや老鳥のときは少し高めの温度が必要です。

また、病気など体調を崩したときにも高めの温度で保温することが重要になります。

セキセイインコのヒーターは本当に必要な時に使おう

セキセイインコを飼う上で、大切に飼育しようとするあまり過保護に育てると、ちょっとした環境の変化やストレスで体調を崩すようになる恐れがあります。

最低限の寒暖差には体を慣らして、健康で丈夫に暮らせるようにしてあげたいものです。

ある程度の環境変化を経験することで、インコ自身が病気への抵抗力がついて飼い主による健康管理もしやすくなります。

特に注意したいのは、生まれて初めの冬を経験する若鳥や、体調を崩している鳥。

こんなときにヒーターでの保温は過保護ではなく必須です。

若鳥なら初めて経験する寒い冬を乗り切るため、病気のセキセイインコはしっかりと体を温めて体調管理するためにヒーターで適正に保温をしてあげてください。

保温で暖め過ぎたり過保護になるのは良くありませんが、寒くて震えていたり、羽を膨らませて縮こまっているのを放置するのは危険です。

気温に限らず、寒がっていたら様子を見て、必要に応じてヒーターを使い保温するようにしましょう。

セキセイインコが寒い時にする仕草は?

インコが寒いと感じているとき、次のようなしぐさが見られます。

(1)片足を隠し、もう片方の足で立っている。
(2)体全体の羽毛をふくらませている。
(3)首を背中に向け、クチバシを背中にうずめている。

これらの行動は、休んでいるときにも見られますが、インコが寒いと思っているときのしぐさでもあります。

(1)は、単に休んでいる場合もあるので、一時的であれば問題ありません。

(2)の羽毛をふっくらとふくらませるのは、羽の隙間に空気を入れることで体を温めようとしています。

(3)このポーズで寝ている姿もよく見られますが、基本的には寒いと感じている状態です。

もし、気温は低くないのに、このようなポーズを継続していたら注意が必要になります。

気温は充分あるのに寒いと感じているということは、体調を崩している可能性が高いのです。

まずはしっかりと保温して、それでも元気がないようなら獣医師の診察を受けた方がいいかもしれません。

見た目をチェックしてセキセイインコの病気を確認!

体調が悪いときのセキセイインコが体を膨らませるという話をしましたが、他にも体調不良や病気の恐れがあるサインを見逃さないでください。

・セキセイインコの目が赤い、腫れている

・セキセイインコの鼻の周囲が汚れたり変色している

・セキセイインコのクチバシの変形や伸びすぎ

・セキセイインコの顔や頭、お尻の周辺が汚れている

・セキセイインコの爪の伸びすぎや爪先の出血

・セキセイインコの羽が抜けて地肌が見える、羽が抜ける

・セキセイインコの胸や腹部が膨らんでいる

いつも通りに遊んだり、一見元気に見えても上記のような変化がある場合は病気の可能性もあります。

クチバシの変形は肝臓が病気のときにも現れる症状ですし、鼻やクチバシの異常は皮膚病の一種、疥癬(かいせん)かもしれません。

本来は青いオスの鼻が茶色に変色した場合、精巣腫瘍が疑われます。

毎日触れ合う中で、見た目の変化にも気を配り健康に気を付けてあげましょう。