あなたは夢を毎日見ますか?そしてその内容をしっかり覚えていますか?もし毎日夢を見て覚えているようであれば、それは疲れている証拠かもしれません。
それはなぜなのでしょうか?毎日夢を見ても覚えてる時と覚えていない時がある、その違いは?
毎日見た夢を覚えている理由についてご説明します。
夢を覚えてる・・それも毎日・・・どうして?
夢を覚えているか覚えていないかは眠っている時の睡眠の状態によって違いがあります
レム睡眠の状態の時に無理矢理起こされた場合、約8割の人が夢を覚えているという実験結果があります。
ですが反対に、ノンレム睡眠の状態の時に起こされた人では、ほとんど夢の内容を覚えていないという結果になりました。
「ノンレム睡眠の時は夢を見ていないの?」と思うかもしれませんね。
ですがそうではありません。
ノンレム睡眠の時はストーリーがある夢を見ているのではなく、映像にならない思考的な夢ではないかと考えられています。
睡眠中の脳の働きは現代の科学でも解明できないものとされています。
起きる直前がレム睡眠の状態であり夢を覚えているのであれば問題はないのですが、何個も夢を覚えているといった場合には少し注意が必要です。
夢を見てもすぐに忘れる事が通常になります。
何個も夢を覚え得ているということは、寝ている間も脳が覚醒している状態だと考えられますので、脳を休めるノンレム睡眠の時間が少ないということになります。
「夢を何も覚えていない」というのが、健康な睡眠といえるでしょう。
毎日夢を見て内容も覚えてるのは脳が疲れている証拠?
ノンレム睡眠路レム睡眠のサイクルは、約90分ごとに繰り返されています。
■レム睡眠
身体は休んでいるが脳は覚醒している、浅い眠りの状態
■ノンレム睡眠
身体も脳も休んでいる深い眠りの状態
夢を見る時は浅い眠りの状態の時に見ています。レム睡眠の状態で夢を見ていますので、夢をたくさん覚えているという場合は、レム睡眠の時間が長いということになります。
「近頃疲れが取れない」「ぐっすり眠っていない気がする」と感じる時に夢をたくさん覚えているのであれば、ノンレム睡眠の時間が少なくて疲れがきちんととれていないことが考えられます。
また、「いつもは夢を見ないのに最近頻繁に夢を見るようになった」という時は、ストレスが溜まている事も考えられます。
ストレスでも睡眠の質が落ちてしまうので、あまり溜め込まないようにしましょう。
夢を見ても覚えてる時と覚えていない時がある、その違いは?
夢を覚えている時と覚えていない時には、私たちの体にはどのようなことが起きているのでしょうか。
夢をいつも覚えている人と全く覚えていない人がいますが、覚えていないという人は夢を見ていないということになるのでしょうか。
実はそうではなく、どちらの場合も夢は見ています。覚えていなくても夢は見ているのです。
じゃあ記憶力の違い?と思うかもしれませんね!でも、記憶力の問題でもないのです。
夢を覚えているのは、どのような睡眠状態の時に夢を見たか、起きたかということが深く関係しているのです。
また、日常生活で怖い体験をしたり、嫌な体験をした時はその行動が感情を喚起させる偏桃体に影響を与えて心拍数を上げ、汗をかいたりするようになります。このように感じる時に使われるルートに電位が残っていて感情を揺さぶられた場合、怖い夢を見るということがあるのです。
怖い夢を見たときは、日常の生活が大いに関係しているようですね。
毎日同じ人が夢に出てくる!それって何かの暗示?
夢に毎日同じ人が出てきた場合、何か意味があるのかと気になってしまうことでしょう。
夢に毎日同じ人が出てくる場合、それはその人からのメッセージの場合もあります。夢というのは、私たちの考えているところよりももっと深いことも知っています。そして的確なメッセージを送ってくれることもあるのです。
夢からのメッセージに耳を傾けてみると良いかもしれません。
また、平安時代には夢に出てくる人物は自分に合いたいと思っている人だと考えられていました。
ですが、起きている時に「私に会いたかったの?」と確認しても「何のこと?」と言われてしまうでしょう。
「夢に出てきたから自分に会いたがっていた」とは、現代では考えにくいことになりますね。
ですが、自分が会いたいと思っている人が夢に出てくることはよくあります。
潜在意識が先に、「この人に興味がある」と教えてくれていることもあります。
夢も見ずに熟睡する方法とは?
熟睡することで日常生活の疲れを取ることができますが、なかなかぐっすり眠れないという時はどうしたらよいのでしょうか?
「睡眠日誌」という方法がありますが、これを付けると自分の睡眠について知ることができます。
日誌に書くのは以下のような内容になります。
■睡眠日誌に書くこと
・ベッドや布団の中に入っているけど起きていた時間
・ウトウトしていた時間
・眠っていた時間
この3つを日誌に付けるようにして1~2週間過ごします。
そうすることで、自分にはどれだけの睡眠時間が必要なのかということと、ベットに入った方が良い時間を知ることができます。
必要な睡眠時間が7時間だった場合、朝7時に起きなければならないのであれば、逆算することで何時に寝ればよいかを知ることができますね。
これに、「寝床にいるけど起きている時間」を30分プラスして考えれば、何時ごろにベッドに入ると良いかが分かるようになります。
ぐっすり眠れていないと感じている人は、この方法を試して自分に合った睡眠を見つけてみてはいかがですか?