脳に酸素を送ることが出来ていないと普段の生活が充実しない

脳は人間が生活していくうえでとても重要な部分というのはみなさん周知の事実ですよね。

「脳に十分な酸素を送ることが出来ていると普段の生活が充実する」ということは気にしたことは少ないかと思います。

逆に脳が酸欠になると体にはどんな影響があるのでしょうか。

普段から最近頭がボーっとする、眠い、集中力がない…その原因は脳に酸素を十分に送ることが出来ていないからかもしれませんよ!

脳に酸素を送ることが出来ないと人の体に何が起こる?

脳細胞は非常に酸素を必要とする機関。酸素が送られなくなった瞬間から、細胞が活動を止めていきます。

 

酸素が送られない状態が2分も続くと、脳細胞はどんどん崩壊を始めてしまうのです。

 

もし、命を取り留めても、脳死や植物状態になる可能性もあります。

最近は医療技術や科学の進歩で、脳の働きを詳細に知ることができるようになってきました。毛細血管の内部で、酸素が消費されたり供給される様子を赤外線を利用して知ることができるのです。

 

勉強中の人間の脳は、記憶や学習に関連する脳の領域に血液や酸素が集中し、活発に消費されます。

 

勉強が効率的に行われていないと感じる場合には、血流は足りているのに酸素の消費が充分ではないのだそうです。

 

効率的な勉強や仕事のためには、酸素の消費と補給をしっかり働かせることが必要なのです。

呼吸が浅いと脳に充分な酸素を送ることができない

ストレスの多い現代人の多くが、慢性的に脳が酸欠状態にあるのだと言います。

 

自分が酸欠になっているかどうかなんて気にすることってないですよね。

 

酸素が足りなくなると、さまざまな体調不良を引き起こす可能性があります。

 

呼吸は体内に酸素を供給するための大切な生命活動。浅い呼吸は酸素を取り込む量が少なく、血液中の酸素濃度が低下してしまいます。そうなると体の隅々に行き渡らず、筋肉が酸欠になります。筋肉の酸欠はさらなる血流の悪化を招き、体を冷やすのです。

 

代謝も低下し、結果的にはツライ肩こりや冷えが引き起こされてしまいます。

次のチェック項目で3つ以上該当するなら超注意です。

 

・睡眠を取っているはずなのに一日中眠気がある
・方や背中のコリやハリが強い
・慢性疲労
・猫背など姿勢が良くない
・便秘
・冷え性
・太り気味

 

浅い呼吸も脳に酸素を十分に送ることができなくなる原因のひとつです。

 

自分で意識して気をつけなければ脳に酸素を十分に送ることが出来なくなり、普段の生活のメンタルにも悪影響があると言われることもあり、心身に重要な影響を及ぼすものなのです。

脳への血流が鈍り酸素を送る量が少ないと筋肉にも影響が!

脳に充分な酸素を送ることができていないと、日常的なストレスも加わり肩や首にコリを感じるようになります。

 

首の筋肉のコリは、脳への血流を悪くしてしまい脳への栄養や酸素の供給が滞るため、頭がすっきりしなくなることがあります。

 

脳は酸素の不足にとても敏感なのです。

 

首を回したり、前後左右にゆっくり倒すなど首のストレッチや後頭部を刺激して血流を促しましょう。日中でも頭がボーっとして仕事の効率が悪い場合は、脳の酸素が足りていない可能性がありますよ。

 

1.椅子や床に座り、頭と首の境にある筋肉を両手親指でもみほぐします。

 

2.続けて後頭骨のフチに沿って下から上にゆっくりと指先でマッサージします。5~6分程度行うだけで頭がスッキリしてきます。

 

さらにゆっくりと深呼吸して、たっぷり酸素を取り込みましょう。

 

脳に酸素が行き渡ったところで指先の運動がおすすめです。

指先は脳を刺激する神経が多く集まっているので、脳の活性化が期待できます。

脳や体に充分酸素を送るために自分で呼吸を意識してみる

呼吸が浅く、吸い込んだ息をすぐに吐き出してしまうと酸素の多くは体に摂り込まれずに排出されてしまいます。気管や肺には「死腔」と呼ばれる領域があり、吸った酸素の3分の1はそのまま吐き出されてしまいます。

 

呼吸は空気中の酸素を体内に摂り込み、60兆個あるともいわれるすべての体の細胞に届けなければいけません。そのためには普段の生活の中で呼吸を自分で意識してみて下さい。

 

「呼吸法」にはさまざまな種類や方法がありますが、呼吸の基本は「吸う・吐く」という二相運動ではなく、「吸う・止める・吐く」の三相運動だと捉えておきましょう。

 

意識的に深呼吸するときには、次の3つのステップを意識してみましょう。

 

1.「吸う」…空気中の酸素を吸い込む

 

2.「止める」…体の隅々に酸素を行き渡らせる

 

3.「吐く」…体内の二酸化炭素を吐き出す

 

上記の3ステップを普段から意識して体に充分な酸素を摂り込み、体中にいきわたらせ、不要な二酸化炭素を吐き出す。これが正しい呼吸のあり方であり、脳にも十分な酸素を送ることができ、健康や長生きに繋がります。

大気中の二酸化炭素の増加は、呼吸に必要な酸素の不足にも?

近年、大気に含まれる二酸化炭素の増加で地球温暖化が問題になっています。

 

空気の中の二酸化炭素が増えるということは、酸素の濃度が下がることにも繋がります。それは普段の私たちの生活にも大きな影響を及ぼすのです。

 

近代の人間の経済活動により、酸素の消費は増え、二酸化炭素の排出は増加。加えて二酸化炭素を吸収してくれる森林の減少により、地球上の酸素濃度が下がりつつあるのです。

特に大都市部では緑が少なく、人や車が多いなど常に酸欠状態になりやすい環境です。

 

人間は食料がなくても水があれば数週間の生存は可能ですが、酸素が無ければ数分で命を落とします。人体の中でも脳は特に酸素が必要で、酸欠になると機能の低下や最悪不可逆的なダメージを受けます。

 

そこまでいかなくとも、酸素を十分に脳に送ることができないと脳は消費エネルギーを抑えるために活動を抑えようとし、この結果眠気を感じることになります。

 

逆に言えば、脳に充分な酸素が供給されていれば、人の行動の司令塔である脳が活性化し、免疫・神経・内分泌も充分に作用するでしょう。

 

いいかえれば脳に脳に十分な酸素を日頃から送ることが出来ているとあなたの生活が充実したものとなるのです。