むくみを感じるときに体脂肪率と体重を測ると、体重は増えているのに体脂肪率が下がっていることがあります。
どうしてこんなことになるのか不思議に思っている人も多いでしょう。
体脂肪率の仕組みやむくみ・体脂肪・体重の関係についてまとめてみました。
むくみで体脂肪が減少する!?家庭用体重計の体脂肪率の仕組み
むくみを感じる時に体重を測ると体重は増えています。一方、体脂肪率はいつもより下がっていることがあると思います。
家庭用の体脂肪率も測れる体重計は、体に感じない程度の電流を流してその抵抗値を計る事で体脂肪率を計算する仕組みです。
脂肪は電流が流れにくい性質がありますが、水分は電流が流れやすい性質を持っています。
そのため、むくんでいる時は体の水分量が多くなっているという事なので、むくんでいる時の体脂肪率はむくんでいない時に比べて低い数値が計測されるのです。
では逆にむくみが無くなれば体脂肪率が多く表示されるという事?と思いますよね。
しかし、体脂肪率は体組織の比率であり、実際の体脂肪の量ではありません。表示された体脂肪率よりも体脂肪が実際の量よりも少ない場合でも、筋肉が衰えていた場合は体脂肪として多く計算されてしまいます。
栄養バランスを考えて食事をしても、体重が増えても、運動をして筋肉量を増やせば体脂肪率が低くなります。筋肉が付くことでむくみにくい体にもなります。
むくみを改善するには運動することも大切ですが、時にはサプリメントを取り入れるなどしてむくみ対策をしましょう。
体重と体脂肪やむくみの関係性とは?
一般的に朝に計った方が夜に計るよりも体脂肪率が多いとされています。それは、寝ている間に汗をかくため、朝は体内の水分量が低い状態になっているからです。
一日のうちでも体内の水分量は変動していきますので、脂肪の量が変わっていなくても体脂肪率も変動します。
偏った食事を続けていたり、運動やサウナなどで大量に汗をかいた後、嘔吐や下痢などで体が脱水症状を起こしている時、むくんでいる時などは体内の水分量が大きく変わるので、体脂肪率にも影響します。
過度なダイエットで体重を減らすことが出来ても体脂肪率はあまり変わらなかったという人もいるでしょう。体重が減ると比例して体脂肪率も減ると思ったらそれは間違いです。
体脂肪率は体組成の比率なので、体脂肪の量が実際より少なくても筋力が衰えていたら、体脂肪率の数値が実際より多く計算されてしまうのです。
バランスのとれた食事をして筋肉量を増やして体重が増えたとしても、筋肉が増えることで体脂肪率は低くなっていきます。
過度なダイエットで体重を落としすぎた場合、健康を維持できる程度の脂肪と筋肉を取り戻しましょう。そして、運動などで筋肉量を増やしてあげれば数値的には体重は増えても引き締まった体になります。
体重増加は太った?むくみ?知るには体脂肪をチェック!
水は電気を通しやすい性質を持っているため、体内の水分量が多くなれば電気抵抗が小さくなって、体脂肪率が低く表示されます。体内の水分量が減れば電気抵抗が大きくなるので体脂肪率は高く表示されます。
身体がむくんでいる状態というのは、体内に水分量が多い状態になっているという事なので、電気抵抗が小さくなるため体脂肪率が低く表示されるというわけです。
体重は増えても体脂肪率が低く表示される理由は、体内の水分量が増えているためです。つまり、むくんでいる時や水分が消化器官に残っている時などに体脂肪率が低く表示されます。
年末年始はご馳走を食べる機会が多いですが、塩分量の多い料理が増えるため、むくみやすくなってしまいます。
年末年始の御馳走を食べて体重計に乗ったら体重が増えてて太ったと思ったら、体脂肪率もチェックしてみてください。
体重増加の本当の理由が贅肉ではなくむくみだった場合、無理にダイエットをしてもリバウンドしてしまいます。
体重増加しても体脂肪率が下がっている様だったらむくり改善をしてみましょう。適度な運動やカリウムの多い食材を取り入れて余計な水分や塩分を体から出しましょう。
体脂肪率が測れる体重計の正しい測り方とは?
体重計が上に乗るタイプの場合は、両足のひざや太ももなどが触れ合わないようにして乗ります。触れ合っている部分があると電流の流れ方が変化してしまうため正しい数値を測る事が出来ません。
裸足で測るのはもちろん、手も素手で測ります。この時、手や足に汗をかいていたり水が付着していると、電流が手足の水分を伝って体の表面だけを流れてしまう場合があります。そうなっても正しく測る事が出来ません。ゴミやほこりなども取り除くことでより正しい数値を測る事が出来ます。
なお、体脂肪率を測るときに流れる電流は微弱のため妊娠中でも私用して問題ありません。妊娠中の人は体脂肪率に誤差が生じやすいですが、体重を気を付けていれば体脂肪率についてはあまり神経質になる必要がありません。
ただし、微弱の電流と言っても心臓ペースメーカーを使用している人は、念のため体脂肪計の使用は控えた方が良いでしょう。必要ならば医師に相談してください。
体脂肪率には体内の水分が深く関係しています。体脂肪率の変化は体重の変化だけでなく、体内の水分量によっても数値が異なるのです。
そのため、出来るだけ正しい測り方で、毎日同じタイミングで計るのがおすすめです。日々の体脂肪率の変化は体内の水分量が影響している可能性も大きいので、1週間は1ヶ月と長いスパンで測定していけば体脂肪率の増減が分かります。
体重や体脂肪の日々の変化ってみんなはどれ位あるの?
個人差はありますが、人の体重は一日の中でも最大で2キロ程変動すると言われています。仮に毎日同じ時間に体重を測ってもその日によって1キロ程度の変動があります。
これは、体内の水分量が関係しており、筋肉量や体脂肪の量が変化したわけではありません。特に、夏などは汗をかくので体内の水分が失われやすいですが、水分補給も頻繁に行われるので、体重が増減しやすくなります。
筋肉は水分の含有量が多いので電流が流れやすいですが、脂肪は水分量が少ないので電流が流れにくい性質を持っています。体脂肪率はその性質を利用して、体の電流の流れにくさを測り、筋肉と体脂肪を選り分けています。
体内の水分量は日々変化していますので、朝は体脂肪率は高くなりやすく、夕方は体脂肪率が低く筋肉量が増えたように感じてしまいます。朝と夕方でも数%の差が出てしまいます。
スポーツの前後や入浴の前後でも体脂肪率は変化します。つまり、体重の2キロ程度の変動、体脂肪率の数%の変動は日々変わる程度なので、本当の増減ではありません。この程度で一喜一憂しても神経質になってストレスが溜まるだけです。