保育園からトイレットペーパーの寄付のお願いが!これって?

保育園によっては寄付金としてではなく、トイレットぺーパーなどの消耗品の寄付をお願いしている園もあるようです。

これには保護者によって賛否両論があるようですが、皆さんはどう感じますか?

保育園からのトイレットペーパー寄付願いに対する問題について考えてみました。

保育園のトイレッペーパーなどの備品が各家庭の寄付によって支えられている背景とは?

保育園で「トイレットペーパーを1家庭につき2ロール寄付をお願いします。」といった通知を受け取ることがあるようです。

そもそもトイレットペーパーなどの消耗品は、園側が経費から賄えばいいのでは?と疑問に感じる人も多いはず。

保育園側がトイレットペーパーの寄付を願い出る背景には、寄付という善意で支えられている、保育園の経営難があります。

トイレットペーパーだけに限らず、ボックスティッシュ1つ、または浴用タオルをお願いしますなど、消耗品を保護者にお願いするしかないのです。

昼寝布団の洗濯は業者に頼むのではなく、保護者が2週間ごとに自宅に持ち帰って洗うよう指示されます。
週末に布団を自宅で干して乾かさないといけないので、必然と乾きやすい薄い布団を選らんだりするしかありません。先生が干したり布団乾燥の業者が入るわけでもないので、保護者がケアするしかないのです。

こういった状況に陥りやすいのは、普通の認証でも認可でもない保育園がほとんど。税金による補助がないために起こってしまうのです。

保育園のトイレットペーパーの寄付の問題について

トイレットペーパーの寄付やボックスティッシュや雑巾の寄付に関しては、各保育施設に方針によって異なります。
個別に各々がもつのであれば提供する際も納得いくがいく人が多いかもしれませんが、そうでないケースがほとんどです。
子供によって、鼻水が出やすい子もいれば出にくい子もいますし、トイレットペーパーに関しても、男の子と女の子とでは使う比率も違います。不公平では?という見方も確かにありますが、それを言っても仕方がないのでは?

寄付を嫌がるなんてケチくさい、善意なんだから寄付したっていいじゃないと非難する人もいます。寄付ってどこまでが寄付なのかの線引きも曖昧で、必ず必要なものは最初から予算に組み込まれていてもいいのでは?と考えてしまいます。
「自宅で不要になったぬいぐるみなどのおもちゃを寄付してください」「プール後の足ふきに使いたいので、使い古しのバスタオルがあれば寄付をお願いします」などが本当の寄付なのでは?と思ってしまいます。

トイレットペーパーを公費ではなく寄付で賄い不正をおこなったある保育園も

以前ニュースで話題になったのが、保育園の園長が、園児から集めた給食費や給付金の一部をプールして、私腹を肥やしていた事件。

その園は、定員を超過した園児を率先して受け入れていましたが、園は、園内で使用するトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの消耗品を園児側に提供させていたのです。

こうした物品の保護者側の負担は常習化していたとのこと。その事実をしった市は、国や県、市から給付される運営費で園側が購入するよう指導していました。
しかし園側は、保護者に配布する「入園のしおり」で、トイレットペーパーやティッシュペーパー、レジ袋の数まで指定し、年3回に分けて寄付するよう指示していたのです。

しかも、園に定期監査が行われる際は虚偽のしおりを作って提出するなど、悪質性がありました。

その後も園側の寄付要求は続き、感染症予防のためにマスクを着用するよう呼びかける一方で、マスクをしていない場合は、マスク1枚の代金をしっかり徴収してマスクを着用させていたとのこと。

必要な物品を全く購入せずに、浮いた運営費をプールしていた可能性が高いとして市は指導を行ったのです。

トイレットペーパーではなく、いらなくなったぬいぐるみは保育園などに寄付できるの?

ネットなどで「ぬいぐるみ 寄付」とお住まいの地域を入力すると、地元でそういった取り組みをしている団体が見つかる場合があります。そちらを利用して寄付するという方法もあります。

地元密着をうたっている業者であれば、その地域の保育園などへ自宅で不要になったぬいぐるみを届ける活動を行っているところもあるので確認してみてください。

また、発展途上国の子供たちに支援を行っている「国際子供友好協会」という特定非営利活動団体もあります。
元払いの送料のみで利用でき、配送業者の指定や梱包方法も自由なので手間をかけることなく利用することができ大変便利です。
ぬいぐるみだけでなく、使わなくなったおもちゃ、衣類や台所用品なども引き取ってくれるそうです。

あなたの子供がお世話になった保育園へ出向いて、直接寄付をするという方法もあります。ただ寄付を受け付けているかどうかは園によって違いますので、事前に寄付をしたいところへ連絡し、ぬいぐるみの寄付が可能かどうかの確認をしておくと安心です。

私立保育園の寄付金の目安と使用用途について

私立保育園は民間団体が運営しています。
園ごとに設定している寄付金額も違いますので、その額には差があります。

保護者への依頼方法も様々ですが、「1口〇円、〇口以上の寄付」とはっきり寄付金額を示している私立保育園がほとんどです。

寄付金額については、合計2万円以上を設定している園もあれば、合計10万円以上も設定している園、寄付を要求しない園もあります。金額や方針だけを考えても、私立保育園はこれだけ差があるのです。

トイレットペーパーやポリ袋、雑巾などの消耗品の寄付を保護者に依頼している園もあります。

誰もが聞いたことある有名私立幼稚園などは、寄付金が1口30万円で3口以上と記載しているところも。年少から通って3年間納めるとなると、その合計は最低でも1人90万円の寄付金にもなります。

私立保育園で要求する寄付金は、基本的には任意とされています。
しかし保護者は子供たちのためだし・・・みんな寄付しているならするしかないのでは?などと捉えている方がおおいため、半ば強制的に寄付金を行っているのです。