アパートのベランダにタバコの煙が充満する…
多分、隣の人が吸うタバコの煙が、流れ込んでくるんだと思われるけど、確証はない…
誰かのタバコの臭いに、悩まされている人多いと思います。
このような「臭害」には、どのように対処したらよいのか考えてみました。
アパートの隣人が吸うタバコの煙で健康被害が
訴えを起こしたのはとある地方都市にあるマンションに住む女性。
いつの頃からか、室内でタバコの臭いを感じるようになりました。
騒音と同じで、一度気になると、気にせずにはいられないようになりました。
そして、どこから匂ってくるのかを探してみると、下の階に住む男性がベランダに出てタバコを吸っていることがわかりました。
女性は、手紙で下の階に住む男性に、ベランダでタバコを吸うことを止めるようにお願いしました。
そのお願いは聞き入れられることはなく、男性はベランダでタバコを吸い続けたそうです。
タバコの臭いに悩まされた女性は、タバコの煙が原因で体調を悪くしてしまいます。
そこで、女性はタバコの煙により健康被害を生じたとして下の階の自分のベランダでタバコを吸う男性を提訴。
裁判所も女性の健康被害を認めて、賠償金として数万円の支払いを命じたそうです。
一般的には集合住宅などの管理規定では、ベランダやバルコニーなどで喫煙する行為を禁じていないことが多いです。
ですから、ベランダやバルコニーなどで喫煙することは、〇でも×でもなく△と言うことになります。
罰則の対象になるわけではないけれど、誰かの迷惑になる行為はお互いに慎みましょうねと言う暗黙のルールのようなものにより、共同生活をしていることになります。
アパートの隣からただよう、タバコの臭い…
『自己の所有物内であっても、いかなる行為が許されるというものではない。その行為が第三者に著しい不利益を及ぼす場合には、制限が加えられることはやむを得ない』としています。
いくら、自分の借りている部屋のベランダやバルコニーだからと言って、何をしていいというわけではないという解釈になりますね。
自分の借りている部屋のベランダで、タバコを吸う。
その煙が隣の部屋、上の階の住人などの迷惑になっているのなら、その行為はやめなければいけないということになります。
『マンションの他の居住者に与える不利益の度合いによって制限すべき場合があり得る』と言うことですね。
いくら、自分の占有場所だとしても、他の住人に対しては不利益を与えていると知りながら喫煙し続けることは不当行為にあたります。
アパートの隣人?ベランダに充満するタバコの臭いにもう限界!
私の悩みを聞いてください。
隣人のタバコ煙に迷惑しています。
引っ越ししてきてから半年、始めのうちは我慢してきましたが、それも限界に達しています。
隣の住人が吸うたばこの煙が、私の部屋のベランダに充満するのです。
もちろん、部屋の中にもタバコの煙が入り込んできます。
洗濯物を干すことはできませんし、好きな時に窓を開けて、空気の入れ替えをすることができません。
対処できないでいるには理由があります。
「多分」隣人が吸っているであろうタバコと言うことであって、タバコを吸っているのが果たして隣人なのかは特定できていません。
ベランダで吸っているのなら、窓を開ける音や人影などで判断できますが、そうではありません。
換気扇の下で喫煙しているのだと思われます。
換気口から出てきたタバコの煙が、私の部屋のベランダに充満するのです。
ですからもしかしたら、下の階の住人が吸うタバコの煙かもしれないのです。
喫煙者って自分のことしか考えてないの?
タバコを吸う人は、自分のことしか考えていません。
タバコを吸う人に「あなたが吐き出すタバコの煙に迷惑している」と伝えると、きっと「違う場所に移動したら?」と言われるでしょう。
自分が楽しんでいることを他の人に非難されるのは不愉快だと思います。
でも、自分が楽しんでいることによって、他の人の健康に被害を及ぼしているとしたらどうでしょうか?
タバコによる健康被害を喫煙者本人だけ受けるのならかまいませんが、吐き出される煙を近くにいる人たちも感じずにはいられませんよね?
自宅にゴミを貯める人、常識の範囲以上の猫を飼う人、芳香剤や柔軟剤の香りが尋常じゃない人。
音やニオイって、自分が好まないと本当にストレスの対象になってしまいますよね。
人が不快に思っていることを、平気でする人間にはなりたくありません。
タバコの臭い問題。解決には長い時間が必要
誰かが吸っているタバコの煙を不快に思っている。
誰かが吸っているタバコの臭いに迷惑している。
このような場合にはどのように対処したらよいのでしょうか?
まずは、タバコを吸っている部屋や人を特定しても、直接「タバコの煙に迷惑している」と言いに行くことは絶対にやめましょう。
まずは、管理会社へ連絡します。
「同じマンション(アパート)に住んでいる誰かのタバコの臭いが部屋に入ってきて困っている」
と、伝えてみましょう。
管理会社は掲示板などに張り紙をしてくれると思いますが、それ以上のことはしないでしょう。
それから、1ヶ月ほど様子を見て、もう一度管理会社へ連絡しましょう。
今度は張り紙を貼る場所を増やしてくれるかもしれません。
こうして、徐々に徐々に改善に向けて歩みを進めます。
一回言ってきっぱりやめさせるということは、期待してはいけません。
長期戦になることを覚悟のうえで、タバコによる健康被害を訴えていきましょう。