パンジーは時期になるとお花屋さんやホームセンターでたくさん売っていますが、自分で種まきをして種から育てる事もできます。
初心者でも失敗せずにパンジーを種まきから上手に育てるにはコツが必要になります。
パンジーを上手に発芽させてお庭をパンジーいっぱいで埋め尽くしてみませんか?
今回はパンジーの種まきを失敗しない方法から伝授します。
パンジーの種まきを失敗しない方法!定植までの方法
《種まきについて》
パンジーの発芽に適している温度は20℃前後です。9月中旬くらいがまきどきとなりますが、秋から咲かせたいのであれば、種まきは夏に行いましょう。その場合は、夜の気温が下がり始める8月中旬以降に発芽させましょう。冷房の効いた室内で行うのがよいでしょう。
まき土は新しい用土を使うようにしましょう。市販されている種まき専用土又は赤玉土5、川砂1、ピートモス4の配合土を使いましょう。
小鉢や、アイスクリームの空カップなどの底に穴を数カ所開けてまく容器として使いましょう。使う前によく洗って下さい。
用土を入れたら表面を平らにならします。タネが重ならない程度の密度にばらまきし、バーミキュライトでタネが隠れる程度に薄く覆土しましょう。
《仮植について》
パンジーの芽が出たら苗がむだに伸びてしまわないように戸外に出します。
そして日光に当てるようにしましょう。水やりは、細かいハス口のあるジョウロを使いましょう。土の表面が乾いてきたら水をあげるようにしますが、やりすぎには注意しましょう。
パンジーの本葉が出始めたら、薄めの液肥を与えます。苗の小さな間は、強い雨風に当たらないように気を付けましょう。
パンジーの本葉が2~3枚になったら、6cmポットに植え替えます。育苗の用土は、市販の培養土に腐葉土2割ぐらいを混ぜたもの又は赤玉土5、腐葉土2、堆肥2、くん炭1の配合土を使うようにしましょう。
《定植について》
ポットに根がまわったら、15~20cm間隔に定植します。
パンジーは酸性土を嫌います。必ず石灰肥料をまいて土壌酸度を調整しましょう。
日当たりのいい風通しのよい場所にしましょう。
パンジーの種まきに失敗した原因を探ってみよう
パンジーの種まきに失敗したのは種が原因かもしれません。
古い種を使っていませんか?
パンジーの古い種を使うと発芽率が低くなると言われています。
種を購入してから1年以上たっているのであれば、使わないようにしましょう。発芽しない可能性が高くなります。自家栽培で収穫した種を使う場合、冷暗所で保管されていなかったものは発芽しないこともあります。
種ではなく、土が乾燥していることによって発芽しない場合もあります。発芽するためには水分が必要です。発芽するまでは土が乾燥しないように気を付けましょう。
種まきの時に、土の中の奥深くにまいていませんか?種をまく深さはその植物にもよりますが基本的には種の直径の2倍を言われています。
種まき時に種を深くまいてしまうとパンジーの芽が出てこないこともあるのです。
失敗しないために上記のことをチェックしてからパンジーの種まきをしてみましょう。
パンジーの種まきを失敗させないために時期に気を付けよう
パンジーやビオラの開花する時期は、育種が進んだこともあり、開花するシーズンが約半年間あります。
秋から冬、冬から春と約半年間、3シーズンも開花する性質を持っているのです。
そうなると、いつ種まきをすればよいのか悩んでしまうのではないでしょうか?
一般的に、パンジーやビオラの発芽地温は20℃前後となっているようです。そうなると東京であれば、8月下旬から10月くらいが種まき可能な時期となるでしょう。
お盆くらいまでは、夜でも気温が25℃前後あるため、種まきしても正常に育たない可能性が高くなります。そして11月以降になると気温が下がってしまうので、この時期も生育には向いていません。
早い時期からパンジーやビオラを楽しみたいのであれば、8月下旬~9月上旬くらいがいいかもしれません。この時期であれば、秋から開花します。しかし、気温の高い夏に苗を育てることになるので、発芽にばらつきが出やすくなります。
冷房の効いた室内で発芽するようにしましょう。
パンジーとビオラの違いは?失敗しない育て方について
パンジーとビオラ、花がよく似ていますよね。
しかし、花びらの大きさに違いがあります。パンジーは花びらが5cm以上で、ビオラは4cm以下となっているのです。見た目が似ていて間違いやすいので、買う時に注意しましょう。
パンジーの草丈は約10〜20cm、あまり大きくならないのも特徴の一つとなっています。
パンジーを上手に育てるためには、日当たりの良い場所に置くことです。成長の早い植物であるパンジーは、種と苗どちらでも育てることはできます。鉢植えや庭植えなどの場所も選ばないで育てることができるのですが、できるだけできるだけ日当たりのよい場所で育てるようにしましょう。
もし日光が当たらない場所に置いてしまうと、成長しにくくなってしまいます。
パンジーは水をやりをしすぎてしまうと、枯れてしまいます。水やりは、鉢の土の表面、そして土の中が乾いてから上げるようにしましょう。
パンジーはどんな花?名前の由来や歴史について
パンジー(Pansy)は別名「三色菫(サンシキスミレ)」と呼ばれています。原産地はヨーロッパです。
日本にやって来たのは江戸時代末期ころ。オランダから輸入されたようです。
パンジーの花の柄と形が人間の顔と似ていると言われることから「人面草(じんめんそう)」、蝶が舞う姿にも似ていることから「遊蝶花(ゆうちょうか)」とも呼ばれているようです。
名前の由来はフランス語の「パンセ(思想)」で、花の模様と咲いている様子が、前に傾くくらい深く考え事をしている人間の顔に似ているからだとか。
見方によってはそんな風にも見えるかもしれませんね。
そのため、花言葉の代表的なものも「もの思い」「私を思って」となっているようです。
色の種類も豊富なパンジー。自宅の庭を華やかにさせてくれるお花です。