離乳所が始まった赤ちゃんは便秘になりやすいと言われていますが、その一番の原因は「水分不足」だと言われています。
では、7ヶ月ころの赤ちゃんの便秘は水分を多めにあげれば解消されるのでしょうか?便秘改善にはどんな食べ物をあげればよいのでしょうか?
7ヶ月ころの赤ちゃんの便秘解消のための対処法をご紹介します。
7ヶ月前後の赤ちゃんが便秘になる原因は「水分不足」
生後5・6・7・8カ月の赤ちゃんが便秘になる一番の理由は「水分の不足」です。
生後5カ月頃から離乳食が始まる赤ちゃんが多くなりますが、赤ちゃんにとって食生活の変化は体の中にも起こります。腸内細菌も変化するようになり、便がたまるようになっていくのです。そのため、生後4カ月までよりも便の回数が減ります。
生後5・6・7・8カ月くらいになると、母乳やミルクの量も減ってくるので、水分量が不足します、そのため便秘が起こりやすくなってしまうのです。
それを改善するためには、離乳食と一緒に母乳や薄めにしたミルク、麦茶、白湯などを与えるようにしましょう。3~4日に一度便が出ているようであれば、それほど心配はありません。便の様子を見ながら、離乳食を進めるように心がけるようにしましょう。
まだまだ固形物を食べることができないので、便秘改善のためにヨーグルトや果物のペーストなどをあげるのも効果があります。
7ヶ月以降の赤ちゃんの便秘の原因は食物繊維不足の場合も
生後6ヶ月頃までの赤ちゃんの便秘の原因は母乳不足ですが、離乳食が始まってからの場合は、食事の内容が原因となる場合もあるようです。
赤ちゃんの便秘は、2~3日間くらい続いても母乳やミルクもきちんと飲んで元気であれば、それほど心配する必要はありません。しかし、便秘によって機嫌が悪くなったり、うんちをする時になくようであれば水分を多めに与えるようにしましょう。
離乳食が始まっても、赤ちゃんはまだ上手に嚙むことができません。その上まだ胃腸も発達していないのに食べるものだけ大人に近いものになっています。そのため、水分不足となってしまってうんちが硬くなります。
しかし、水分だけあげても便が柔らかくならず、おしっこだけが出てしまう場合もあります。
やわらかい便を出すためには水分だけではなく、食物繊維が含まれている食材を多く食べされてあげることも意識しましょう。
便秘になった7ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食は中断すべき?
赤ちゃんが便秘になった場合、離乳食を止めてしまうことを考えるママもいるようですが、その必要はありません。
離乳食は、赤ちゃんの胃腸を母乳やミルクから食品に慣らすために重要です。「飲む」ことだけではなく「食べる」ことを教えなければならないため、便秘になっても離乳食を続けましょう。
もしここで離乳食を中断してしまうことにより、その後の食生活に影響が出てしまう場合もあります。
便秘がひどいようであれば、離乳食の内容や量、回数を変えるようにしましょう。
便秘改善のためには、食物繊維の食品やヨーグルトなどの乳酸菌の多い食べ物が効果があります。
生後5~6ヶ月頃であれば「バナナ」「ほうれん草」「さつまいも」など、そして生後7~8ヶ月頃であれば「わかめ等海藻類」「ヨーグルト」「みかんなど柑橘類の果汁」などが良いでしょう。
ただし、赤ちゃんによっては相性が良い食べ物・。悪い食べ物があるので、様子を見ながらあげるようにしましょう。
赤ちゃんの平均排便回数は気にしない方がいい?
赤ちゃんの体は毎日発達を続けています。一つ一つの臓器も日々変化していきますが、最初のうちはうまく動かないこともあるでしょう。
そのため、腸の発達段階によっては、突然便秘になってしまうこともあります。
便秘の一番の原因は「水分不足」と言われていますが、母乳もミルクもしっかり飲ませているのに便秘になってしまう場合は、成長過程の一つとして考えましょう。
赤ちゃんが便秘かどうかは、その子の体質によっても違います。育児本には「赤ちゃんの1日の平均排便回数は●回」などと書いてありますが、1日で5回以上もうんちをする赤ちゃんもいれば2~3日に1回という赤ちゃんもいます。
赤ちゃんの便秘の基準として、1日5回もうんちしていたのに1回に減ったなど排便の回数が急に減った場合や、今まではなかったのにお腹が痛いようなしぐさをしたりぐずったりした場合です。
赤ちゃんの様子をメモに取って、比較してみるようにしましょう。
赤ちゃんの便秘解消におすすめな食べ物をご紹介します!
離乳食が始まった赤ちゃんの便秘改善に効果がある食べ物をあげる時、より食べやすくするために工夫して与えるようにしましょう。
《大根》
柔らかく煮てあげるか、すりおろして煮てあげればゴックン期から食べさせてあげることができます。
葉の部分も煮てから刻むようにしましょう。すり潰ぶしても良いでしょう。
《玉ねぎ》
玉ねぎの甘さを引き出すために、よく火を通すようにしましょう。玉ねぎを好んで食べる赤ちゃんは多いようです。
《いちご》
そのままではなく、しっかりすり潰してからあげるようにしましょう。
《りんご》
りんごは便秘にだけではなく、下痢にも効果があると言われています。生のまま、煮る、すりおろすなどいろいろな食べ方があります。
便秘であれば、すりおろして果汁にしてあげましょう。下痢であればすりおろしたものが効果的です。
《ヨーグルト》
ヨーグルトだけでも良いのですが、バナナをつぶしたものやすりおろしたりんごなどを入れるのもおすすめです。月齢が進めば、入れるフルーツを大きめにしてみましょう。
離乳食でアレルギーがが心配な食品を使う場合は、医師に相談してからの方が安心できるでしょう。