離乳食が便秘の原因に!?7ヶ月の赤ちゃんの便秘解消法とは

離乳食を始めると便秘になる赤ちゃんが多いと言われています。

実際、赤ちゃんの便秘に心配している母親も多いのではないでしょうか?

離乳食で便秘になる原因や7ヶ月の赤ちゃんにお勧めの便秘解消方法をまとめてみました。

7ヶ月で便秘になるのは離乳食を始めたから?

大人でも食生活が変化すると胃腸の調子が悪くなったりすることがありますが、赤ちゃんも同じです。食生活が変わったあとに便秘になっている場合は、食生活に原因がある可能性があります。

・離乳食を始めた

赤ちゃんは離乳食を始める月齢になると体内にある程度便を溜めてから出せるようになるので、排便の回数が今までよりも少なくなります。

そして離乳食を始めると、その分母乳やミルクの量が減るため、今までより水分摂取量が減り水分不足になることもあります。

これに関しては消化器官の発達に伴って自然と治っていきますが、意識して水分補給させましょう。

・母乳から粉ミルクに変更した

粉ミルクは母乳に比べると消化が悪いとされているため、今まで粉ミルクを飲み慣れていない場合は便秘になる場合もあります。様々な理由で母乳に戻すことが出来ない時には出来るだけ母乳に近い成分の粉ミルクを選ぶようにしましょう。

・母乳の質の低下

母乳の質は、母親の食生活の乱れなどが影響しやすいです。産後ダイエットなどで食生活が乱れると母乳の質が低下して、粘度が高くなってしまうこともあります。質が低下した母乳は赤ちゃんにとって美味しくなく、消化も悪くなるため便秘になってしまうことがあります。

赤ちゃんが質の低下したどろどろした母乳を吸うのは、力が必要です。ジュースよりもシェイクを飲む時の方が力がいるのと同じイメージです。

そのため、授乳に時間がかかり、汗をかくことで水分不足に繋がってしまいます。水分不足は便秘の原因になり、便秘解消にも大敵です。

7ヶ月の便秘解消には離乳食に○○を混ぜてみよう!

今まで母乳や粉ミルクなど水分が主食だった赤ちゃんも、6ヶ月頃からは離乳食が始まります。最初はとろとろのおかゆなどで、段々と固形物を食べられるようにするため、練習をしていきます。

離乳食を始めると便秘になってしまう赤ちゃんが多いため、離乳食作りに悩む母親も多いと思います。手作り離乳食を始めてから便秘になると、自分の作った離乳食に原因があるのでは?と悩む人もいるでしょう。

しかし、離乳食開始後の赤ちゃんの便秘には、離乳食の作り方や与え方が原因ではないでしょう。大人からすると離乳食も水分の多い食べ物ですが、今までと比べると水分摂取量が減ってしまうため便秘になりやすくなります。

また、7~8ヶ月頃になれば、離乳食にも慣れてきたと思います。これ位になるとヒジキやわかめなどの海藻を摂れるようになります。海藻には食物繊維が豊富なので、すりつぶしておかゆに混ぜてみましょう。

また、油分を摂るのも便秘解消にはおすすめです。適量を守り、赤ちゃんの好みや体調に合わせて少しずつ試してみてはいかがでしょうか。

7ヶ月でも食べられる便秘解消の離乳食レシピ

・かぼちゃの離乳食

<材料>
茹でたかぼちゃの黄色い部分とかぼちゃのゆで汁

<作り方>
茹でたかぼちゃの黄色い部分を潰し、ゆで汁を加えながらペースト状になるまですりつぶす。

少しかぼちゃのツブツブが残る程度まで潰すのがポイントです。最初のうちはツブツブの量が少なくなるように加減しましょう。

・ぶどうのデザート

<材料>
ぶどう

<作り方>
皮と種を取り除いたらみじん切りにする

ブドウの果肉をみじん切りにしただけのデザートです。

どちらも簡単に作れて、便秘に効果が期待できる離乳食です。もちろん、ママの便秘対策にも良いですよ。
上記2品の他に主食は5倍がゆ、プラス煮物などの水分が取れるメニューがあれば、一食分になります。

同じ離乳食でも食べる赤ちゃんと食べない赤ちゃんがいます。赤ちゃんによって、離乳食への食いつきに違いがあります。

ポイントは、とろみがあるかどうかです。食いつきの悪い離乳食にはとろみを追加してあげましょう。赤ちゃんにも好みがありますが、苦手そうな食材でも便秘解消に良い食材なら積極的に取り入れたいですよね。

そんな時はヨーグルト・ホワイトソース・水溶き片栗粉・バナナなどでその食材にとろみを付けてあげます。とろみが付くだけで、食べるようになるケースも多いです。

赤ちゃんは何日出ないと便秘なの?

赤ちゃんが1週間排便していないととても心配になりますが、赤ちゃんの機嫌が悪くなっていなければ、案外大丈夫です。

赤ちゃんが排便しなくなると、何日排便しないと便秘なのか?と気になってしまいますが、何日出ていなければ便秘ですと明確な基準はありません。

大人でも毎日が普通の人や2日に1回が普通の人など排便ペースがあるように、赤ちゃんも同じなのです。排便のペースには個人差があるので、数日間排便が無くても過剰に心配する必要はありません。排便の間隔が長い赤ちゃんはそれがその子の排便ペースなのです。

とはいえ、赤ちゃんの期限が良くても何日も排便が無いと心配になりますよね。そんな時は、赤ちゃんが排便しやすくなる工夫をしてみましょう。

・マッサージをしてあげる

へそを中心におなかに「の」の字を書くようにマッサージしてあげます。のの字のマッサージによって腸の活動を促すことに繋がります。即効性はありませんが、おむつ交換の時に少ししてあげると良いでしょう。

ただし、赤ちゃんのお腹が張っていて、赤ちゃんが嫌がった時はやめましょう。

・お尻を綿棒で刺激する

肛門近くまで便が来ている場合は、お尻を軽く刺激してあげるとうんちが出る場合があります。肛門を優しく触れるか、綿棒で刺激する方法が有名です。

綿棒刺激といって、綿棒の先にベビーオイルをつけたら赤ちゃんの肛門に1cmほど挿入し、円を描くように数回回してから抜きます。

この方法は即効性が高いため、綿棒を抜いてすぐ溜まっていた便が勢いよく出ることがありますので、飛び散っても良いように準備してから行いましょう。

重度の便秘の赤ちゃんに効く薬は?

赤ちゃん向けの便秘薬にマルツエキスというものがあります。サツマイモを原料とした麦芽糖で作られています。赤褐色の水あめのようで、赤ちゃんでも飲みやすい甘い味です。

日本では明治39年から販売している薬で、昔は薬局で購入する一般用医薬品でしたが、今は医療機関での処方箋が必要です。

マルエツエキスの原料はサツマイモ由来の麦芽糖です。麦芽糖は料理等に使われる砂糖と異なり、小腸では分解吸収されにくく、大腸まで到達するとされています。

麦芽糖が体内に入ると、腸の中で緩やかに発酵します。この発酵によって腸が刺激されて腸の動きが活発になるので、便を排出することに繋がります。

腸の中で発酵するため、ガスが発生します。このガスのおかげで腸が刺激されて、便を押し出す手助けをするので、便秘改善に期待できるのです。

さらに、糖分やカリウムを豊富に含むため、栄養補給にも効果的です。

赤ちゃんの便秘が気になる場合は、一度お医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。