仕事で大きなミスをしてしまったら、なかったことにしてしまいたい!と思う気持ちはわかります。
しかし、ミスを隠すと後からもっと大事になってしまうことも考えられますよね。
ミスを隠し通せたとしても、嘘をついたり隠し続けるのは非常にストレスがかかります。仕事でミスをしたとき、あなたならどうします?
仕事のミスを隠す部下の特徴と隠ぺい行動の心理とは
仕事でミスしたときに、それを隠す人はどんな心理なのか、その気持ちを考えてみましょう。
仕事でミスをする可能性は誰にでもあります。ただ、そのミスをすぐに報告し、迅速に対応していれば被害を最小限にとどめらるはず。
ところが、そのミスを隠してしまったことによって後から重大な事態になってしまう可能性があります。
上司の立場から見ると「なぜもっと早く言わなかったのか」と思うことでしょう。
考えてみてください。ミスを起こした人は、そのミスによって叱られることを恐れて隠ぺいに走ってしまいます。
仕事でのミスを隠す心理では、叱られる原因となったことや理由を冷静に考えられないといった傾向があります。
過去の指導からも、その原因と結果ではなく「叱られた」「嫌な思いをした」という感情だけが残り、その場をやり過ごすことしか考えられないのです。
ひとことで言えば「反省ができない人」がミスを隠すとも言えるでしょう。
ミスを隠すとストレスがかかり続け、さらなる仕事の失敗も
だれでも仕事でミスなんかしなくないものです。
だれでも怒られるのは嫌ですし、「バレなければ、隠し通せたら……」と考えてしまう気持ちはわかります。
しかし、隠してやり過ごせば終わるようなミスばかりではありません。
最初の小さなミスを放置したことで、それが原因となる大きな問題へと発展するケースもあるのです。
そんなことになれば、おそらく「誰がやったんだ?」と原因となったミスの犯人捜しが始まるでしょう。
ミスが起これば、その原因を追究する必要があるのですから当然のことです。
こうなってからでは名乗り出ることもできず、誰かに指摘されて発覚するという最悪の状況に陥ってしまいます。
そのためにも、ミスはとにかく早い段階でリカバリーすることが重要。
ミスに気づいたら、とにかく早く報告することが被害を最小限にとどめる何よりの方法です。
失敗した!と思ったら、報告と謝罪。早く対応できれば、多少怒られたとしてもすぐに事態が収拾して事なきを得る……ということも数多くあります。
ミスを隠していると、そのストレスで次のミスを呼び込むことにもなりかねないので、早々に解決するのが一番です。
仕事でミスを隠すと、後々まで心にしこりを残してしまうかも
仕事での失敗を隠蔽するなどということは、絶対にしてはいけません。
「ミスをしたことで頭が真っ白になってしまい、つい隠してしまった」
仕事で大きなミスをすると、そんな気持ちになるかもしれませんね。
誰だって上司から怒られたくはないし、周囲からどう思われるかを想像すると、すぐに報告することをためらうかもしれません。
しかし、ミスを起こしてから時間が経過するほど報告や謝罪はしづらくなってしまいます。
ミスを申し訳ないと思い、隠していることを後ろめたく感じているのなら、今すぐに報告しましょう。
叱られることを承知でミスしたことを報告するのは、気持ちが重いことでしょう。けれど、人間は隠し事を持ち続けるのも精神的に大きな負担がかかります。
自分の隠蔽や嘘がいつバレるかと、ヒヤヒヤ・ソワソワし続けるのでは仕事にも集中できないし、別の失敗を呼び込みます。
もし、そのミスに誰も気が付かなかったとしても、あなた自身が知っています。記憶しています。
卑怯な行動を取ったことへの良心の呵責にさいなまれる日が来るかもしれません。
仕事でミスしたときに報告するのは直属の上司へ!
【○】直属の上司に相談する
自分だけではどうにもならないレベルのミスを犯したことに気づいたら、真っ先に直属の上司にだけ報告しましょう。
かなりのお叱りを受けるとは思いますが、自分だけで隠そうとせずに上司に相談したということだけでも一つの救いです。
その時は、かならず誠心誠意の謝罪の気持ちを示し、上司の判断を仰ぎます。
【×】直属の上司以外の上司に報告する
直属ではない上司に先に報告してしまうのは、直属の上司をないがしろにしまう行為です。
【×】複数の人間に知らせてしまう
ミスしたことを必要以上に多くの人に知らせてしまうと、周辺が混乱してしまうでしょう。
もちろん、結果的には周囲も含めた事態の収拾が必要になるとしても、上司に報告した上で上司からの連絡と指示で周囲が動くのが正解です。
人間は誰でもミスはするもの。そこからの対処さえきちんとすれば、なんとかなることが多いものです。
仕事で起こしたミスを隠すという行動!あなたはどう思いますか?
仕事でミスをしてしまった場合には、ただ落ち込んでいても何も始まりません。
冷静に、なぜミスをしてしまったのか、その原因をしっかりと追究しましょう。
ミスは無いのが一番ですし、ミスしたいと思う人もいないでしょう。
しかし、ミスをした後にいかに対処するかを学べるという意味では、ミスすることは「成長するための機会」と捉えることもできるのです。
「ミスしてしまった。できれば、このミスは隠してしまいたい」
客観的に考えてみてください。この行動は正しいですか?
答えはすぐに出るはずです。
もし、そのミスを隠したとして次に起こることは何でしょう。次の工程、他の部署への影響。隠蔽が発覚したときの影響。負の連鎖は広範囲に広がる可能性があります。
しかもその嘘は最終的に問題になり、結局ばれることが多いのです。
そうなる前に報告・連絡・相談をしておけば上司が助けてくれます。
ミスを正直に迅速に報告することは、会社にとってはもちろん何より自分のためでもあるのです。怒られるとは思いますが自分の保険だと思ってとっとと報告しちゃいましょう!