犬がヘルニアで辛そう・・注射で良くなる?治療法を調査

我が家のダックスフンド犬は軽度のヘルニアです。最近段差を嫌がったり、抱き上げた時に泣き声をあげたりするので、少し悪化しているのでは?と心配しています。

次のお休みに動物病院に行ってみてもらおうかと思っています。
犬のヘルニアには注射による治療法があると聞きますが効果はあるのでしょうか?
ヘルニアの注射による治療方法やその他の治療についてまとめました。

犬のヘルニアにはステロイド注射が効く?

犬が椎間板ヘルニアになってしまった時の治療法には「内科的治療法」「外科的治療法」などがあります。

痛みが出ているような、症状が軽度の場合は内科的治療法を行う事が多いです。
注射の成分で痛みを抑え、体を安静にして休ませます。

あくまで対処療法なので、これで完治するという事ではありません。

薬の種類はステロイドが用いられるでしょう。
椎間板による脊髄や神経の痛みや炎症を抑えるのに効果的とされていますが、副作用の影響を考えて使える期間は1~2週間が限度です。

この注射による内科的治療法の場合は、診察費用としておおよそ1000円~2000円程度であると言われていますがかかりつけの動物病院にあらかじめ問い合わせすると確実でしょう。

犬のヘルニアにステロイド以外に投与させる注射は?

犬のヘルニアは早期発見、早期治療が大切になってきます。
そして椎間板ヘルニアは5つのグレードに分けられ、内科的治療なのか外科的治療の方が適しているのかが判断されます。
椎間板ヘルニアのグレード3以上になってしまった場合、脊髄に激しい炎症が起こります。
そしてその炎症細胞から発せられる活性酸素(フリーラジカル)により、神経細胞が壊死してしまう可能性があります。
これを阻止するために、手術をするかの判断ではなく、発症後早急にある療法を開始することが重要となります。

それはステロイドパルス療法と呼ばれる治療法です。
これは短い期間に多量の(通常の数十倍)ステロイドを静脈より投与する治療法のことで、一般的に、コハク酸メチルプレドニゾロン(ソルメドロール)を発症後8時間以内に静脈注射にて初回投与し、数時間おきに何度か注射投与して、その後は3日間静脈点滴にて持続的に投与します。
これは入院して行う事になるでしょう。

数あるステロイドの中で、唯一コハク酸メチルプレドニゾロンだけが、フリーラジカルから神経細胞を保護する効果を持ちます。
ただし、発症後8時間以内に最初の投与を行うことがポイントで、8時間以上経過してしまうと効果が無くなるばかりか脊髄への損傷を悪化させる可能性があります。

ステロイドの副作用として、嘔吐や下痢、血便などが現れることがあるので、通常は胃酸分泌抑制剤などを併用して副作用の軽減・予防を行います。

このグレードが3以上になると、神経が壊死すると言われています。

そうならないために、ステロイドを用いて治療するのが一般的です。
ステロイドパルス療法と呼ばれる治療は、短い期間に多量のステロイドを静脈から投与します。

犬のヘルニアには注射の後のリハビリが効果的

まずはヘルニアがどのグレードに当てはまるのか、症状を見極めて状態を確認しましょう。
動物病院へ行き、レントゲン検査や、神経学的な検査を行います。

症状が軽い場合、まずは痛みと炎症を抑える薬を投与します。
炎症がありますと、痛くて周りの筋肉はガチガチになってしまい、その
周りが腫れてさらに悪化してしまうかもしれません。

そして緊急手術までのグレードではない場合は、飛び出している中身を
溶かしてあげるような薬剤を注射する治療法もあります。

もしすぐに手術が必要な場合は、この飛び出している部分を
取り除いてあげなければなりません。

手術をしたとしても、この病気の治療は中間であり完治ではありません。

まだ続きがあります。それは、リハビリです。

また元気な姿が取り戻せるように、リハビリを根気よく続けなければいけません。

・椎間板ヘルニアを予防することはできるの?

これはとにかく腰にかかる負担を減らす事が大切です。
子犬の頃から、階段の昇り降りやソファへ登らせないようにしつけをしておくことが重要です。
そして普段生活する床が滑りやすいと腰を痛めます。
肥満で体の体重が重いとそれだけで腰に負担がかかります。
そういったリスクを軽減してあげるように注意しましょう。

犬がヘルニアになるとどんな症状が現れるの?

人間も同じですが椎間板ヘルニアとは、椎間板が高齢や遺伝的なものが原因で髄核や繊維輪の一部分が飛び出して、脊髄神経を圧迫したり、その周りの出血や炎症を起こすものです。

ヘルニアになると、激しい痛みや痺れを感じ、知覚や運動神経の麻痺などの神経症状が表れる病気です。

首から腰までのどの椎間板でも起こる可能性があり、約8割が胸部と腰部の椎間で発生します。
特に、胸椎と腰椎の中間付近(肋骨がなくなる辺りの椎間)で最も発生頻度が高くなります。
犬の種類ではダックスフント、ミニチュアダックスフンドでの発症率が極めて高いです。
その他、コーギーやトイプードルなどにもみられます。

ヘルニアと聞くと単純に「痛いもの」と思われがちですが、代表的な症状としては痛みだけではなく、歩行異常やしびれや麻痺、痛み、食欲低下や排尿障害を生じます。

歩行異常は軽い症状のものから、知覚や運動調節機能が失われ、完全に歩くことができなくなってしまいます。
軽い症状のものでは「段差を登れない」、「後肢のふらつきがある」、「ターンする時に後ろ脚がよろめく」などの変化で飼い主さんはいつもと様子が違うと異常に気づくかもしれません。
早期発見できるよう、日ごろからよく愛犬を観察していてください。

犬がヘルニア?こんな症状の時には動物病院へ

うちには2匹のミニチュアダックスがいます。
オスが6キロの体重があり大き目ですが、肥満なわけではなくがっちりした体型です。
もう1匹はメスで4.5キロほどの標準体型です。

うちでは足元が滑らないような床にしたり、どうしてもソファに上りたがるのでソファの脚を外して低くしたりと工夫していました。

しかし、オスの方のダックスがある時段差を嫌がる様になったり、散歩の時に立ち止まったりするようになりました。

少し様子を見ていると、体を丸めて震えだし触ると「キャン!」と鳴いたので、これは腰が痛いんだ!と慌てて動物病院へ連れて行きました。

するとやはり病名は椎間板ヘルニアで軽度だと言われました。
でもダックスは軽度であっても要注意なのだそう。

絶対に段差の上り下りやジャンプをさせないように安静に暮らすように言われました。

ヘルニアにならないように気を付けていたつもりでも、努力が足りなかったのかもしれません。