仕事で大きなミスをし、会社に大きな損害を与えてしまった・・・
ミスの責任を取って退職をしようと考える人も多いですよね。
しかし責任を取って退職することは果たして正しいことなのでしょうか?それはあなたが今の現状から逃げたいと考えているのではないでしょうか?
そんなあなたの今の現状を考えたいと思います。
仕事でのミスは誰でもある!退職しようと考えるのは逃げ?
仕事で大きなミスをして会社の上司や同僚に迷惑をかけてしまった・・
皆さんあり得る話ですよね。
どんなに注意していても起こりえるのがヒューマンエラー。
そうゆうときは「会社のみんなから冷たい目で見られている」「陰で自分の悪口を言われている」と半分被害妄想的な考え方や感じ方を皆さんしてしまいますよね。自分の状況が仕事の重大なミスをした後というのは気まずさやうしろめたさが自分の精神状態や思考をおかしくしてしまいます。
そんな状態の時に皆さんが考えるのは「仕事のミスの責任を取って退職しよう」「このままこの会社にいてもまたミスをして迷惑をかけてしまうかも・・自分は不必要な人間かも」と考えてしまう人が多いかと思います。
しかし仕事で重大なミスをして退職して責任をとろうという考えは果たして責任を取っているのでしょうか?
そのミスの処理はもう終わっているのでしょうか?
クライアントがいる場合は自分でそのミスを処理したのでしょうか?
それとも同僚や上司にミスの処理を任せていないでしょうか?
もし自分の心の中で上記の一つでも当てはまるようなことがあればそれは「今の状況から一刻も早く逃げ出したい」と考えている可能性が高いです。
あなたは後ろめたさを感じているはずです。
本当のミスの責任を取る方法は「自分でミスの後処理を責任を持って行う」「現状から逃げずに会社の同僚や上司、クライアントにお詫びをする」ことだと思います。退職して責任をとると考えるのはこの2つが全て終わった後のことです。
このミスから途中で逃げてしまうと、あなたは責任を取っていないということなのです。
仕事でのミスは誰にでもありえますが、そのミスにちゃんと向き合っているかどうかというのがあなたにとって最も重要なことなのです。
仕事で大きなミス!賠償請求などで責任を感じ退職はすべき?
仕事で大きなミスをし会社に大きな損害を与えてしまった場合、会社を辞めて責任を取ろうと考える人も多いかと思います。
もしこのミスがわざと故意的に行ったものであれば、法的には実損害の範囲で従業員に賠償請求してもよいことになっています。
損害が5万~10万円程度で済むなら、弁償することもできますが高額な金額になるとそうはいかない問題にもなってきますよね。
会社に大きな損害を与えてしまった場合、その上司や社長にも管理監督責任がありますので、損害はみんなで協力しあって弁償するようです。
正直関わってない社長も責任をとることに追い込まれるなんてことも・・・
今のミスは部下なのですから、賠償金の分の上司の分は免除してあげて・・・というのはどんなに理不尽であっても実は無理な話でもあるのです。
なので責任をとって辞めるのではなく、その職場で働きながら賠償金を返していくべきなのです。
仕事でミスをした時の責任の取り方は退職ではない
仕事で大きなミスをしてしまった時、賠償金や退職することが正しい選択と思われてしまうことがありますが、実はそうではありません。
まずミスをした時には、上司にことの経緯を相談し処分を待つわけですが、自分は悪くないと反発してところで、ミスを回避することにはなりません。また処分が軽くなるわけでもありません。
もし思っていた以上に自分の処分に納得いかなくても、処分を受け入れる努力をしなければなりません。もし今後改善できるのであれば、今回のミスをどのように防ぐかを考えることの方が先決です。
その上で今回のミスが仕方がないような状況だったと判断されるとなると、下された処分よりも軽くなることも考えられます。
まずはミスを犯した責任はきちんと取ることが前提であり損害金の負担や辞表の提出だけが責任を取ることではないのです。企業の利益に貢献することも会社で働く上での正しい責任の取り方と言えるのです。
仕事のミスで責任をとり退職に追い込まれないための方法
自分の抱えている仕事がキャパオーバー寸前で、やってもやっても終わらず大変でいつかミスを起こしてしまうのではないかと思う人も多いと思います。
そんな時にはどうすれば良いのでしょうか?
まず職場で大きな権限を持っている人を巻き込むことです。
その人を巻き込むことで、自分の仕事がこんなに大変なんだと言うことを知ってもらいましょう。それは巻き込むと言うよりも相談でも良いのです。
一人で悩んでも何の解決にもなりません。今の自分の上司がダメなら、そのダメ上司の上の上司に相談し巻き込みましょう。
自分の仕事の状況がこのままならミスをし、会社に損害を与える可能性があると認識させれば勝ったようなものです。
権限のある人たちは責任がついて回ることから、文句を言いながらも手を貸してくれますし、その分あなたが退職に追い込まれることはなくなるのです。
仕事でミスした場合も企業というのは従業員を保護する義務もある
よきせぬ事態から会社に多くの損害をもたらし、ミスをしてしまった場合には当然責任をとって退職を考える人が大半かと思いますが、そんな時には会社側はどんなミスををしっかり受け止め、ミスを犯した本人を辞めさせるのではなく、保護する義務もあるのです。
特に苦労して管理職などに昇格し、お給料も増えるのはもちろん嬉しいのですが、その分責任の量や重さも増えるのです。
複数の部下が担当している仕事でミスがあった場合、責任を取らなくてはいけないリスクもありこんなことなら管理職になるんじゃなかった!と思うこともあります。
また中には、ミスをしても反省の色も見られず逆に、上司や先輩の指導が悪かったなど、他人のせいにするような図々しい部下もいます。
こんな理不尽な責任の押し付けに我慢できずに、さらにその上に上司に相談すると監督不行き届きだと言われることもあり、相談にはならないこともあるようです。
こういった理不尽さも感じることがあり、会社が助けてくれない状態に我慢することにより体調もおかしくなってしまいます。
会社はこのような状況を真摯に受け止め、対応し保護する義務もあることを怠ってはならないと思います。
仕事で「責任を取る」と言う意味の正しい責任の取り方とは?
よく部下が仕事のミスをした際に、「責任を取って辞めさせていただきます」というフレーズを良く耳にしますが果たしてそれは正しい責任の取り方なのでしょうか?
「責任を取る」というのは、辞めるのではなくミスをした部下がなぜこのような問題を起こしたのかを後始末することなのです。
退職をする行為で責任を取ったことは別問題だと思います。
それは場合にもよりますが、自分が嫌なことから逃げたいという気持ちの現れです。そのミスはあなたが辞めた後に他の誰かがそのミスの責任を取ることになるでしょう。
きちんと最後まで後始末して面倒を見てこそ、責任を全うしたことになるのです。これが正しい責任の取り方なのです。その意味を履き違えてしまうと問題を解決することにはならないのです。
正直、そんな会社でやってられるか!と思うことの方が先にきてしまうのは当然なのかもしれませんが、何か仕事でミスがあっても退職をして責任を取るのではなく問題が解決するまで尽力を尽くすことが最も責任を全うしたということが正しい責任の取り方と言えるのです。