風邪っぽい感じで微熱があるけど、微熱くらいで仕事を休むのはやっぱり良くない?
無理をおして出勤してはみたけれど、集中できなくて仕事が進まない……。
発熱した場合、何度くらいなら仕事を休んでもみんな納得してくれる? 仕事を休むのは何度以上の場合なのでしょうか。
風邪のひき始め?微熱でも仕事は休んで休養しよう
微熱とはいえ熱があると、倦怠感で集中力がそがれてしまいがち。仕事が思うように進まなくてイライラします。
せっかく無理をして出勤しても、体はツライしイライラしてストレスになるばかり。
倦怠感 → 集中力がない → 仕事がはかどらない → ストレス
この図式で悪循環に陥り、精神的な負担も加わってさらに体調悪化…というパターンに。
ストレスは自律神経にも悪影響を与えます。血圧や心拍、体温調節も自律神経の仕事。
無理して出勤したせいで、結果的に自律神経のバランスまで見出し、本来はすぐに治るはずの微熱が慢性化してしまうことも考えられます。
微熱が慢性化すると、結局だるさや集中力がないなども積み重なり、どんどん体調不良の悪循環から抜け出せないことに。
微熱とはいえ、休める場合は仕事を休んで体調を整えた方が、その後の効率が良くなると考えましょう。
風邪気味で微熱がある。仕事を休んでもいい体温は何度から?
某企業が「何度以上の熱なら仕事を休むか」というテーマでアンケートを取りました。
そこでは次のような結果が出ました。
1.38.0から38.4度……全体の40%
2.37.5から37.9度
3.37.0から37.4度……約20%
また、「40度以上の発熱でなければ仕事は休まない」という回答をした人も3%ほどいたということです。
アンケートの結果から見えてきたのは、37度程度の微熱では仕事を休めないと思っている人が多いということ。
小中学生の頃は、37度あれば充分休む理由になっていたはずですが、社会人になると、そのボーダーラインは確実に高く設定されている感じです。
社会人になると、37度では休んだときに「それくらいで?」と言われる可能性があるかもしれませんね。
周囲から納得してもらえるのは、37.5度以上の発熱がある時のようです。
38度以上になると、さすがに会社を休んでも文句を言う人は、ほとんどいないと思いますよ。
風邪だと思っていたら実は仕事のストレス?微熱は体のSOS
微熱程度だと大したことないし、放っておけば自然に治る!と考えてしまいますよね。
普段の生活がバランスのとれた食事や睡眠など、規則正しいのであればそれもあるかもしれません。
でも、現代人の多くは知らず知らずのうちに仕事や日常生活でストレスに晒されています。
実はとても頑張っていてストレスを感じているのに気が付いていないのかも。そのストレスが微熱の原因であれば、いつも通りの生活をしているだけでは慢性的な微熱が治りません。
一度じっくりと休養して体を休め、ストレスを解消しましょう。
なにより重要なのは質の良い睡眠です。体を休め充分な休養を取るには、ぐっすり眠ることが一番。
風邪で病院へ行けば、医師から「ゆっくり休んで」と言われるのを当たり前のように聞き流していませんか?
実は、ストレスや疲労で免疫力が落ち、熱で消耗した体力の回復にも睡眠はとても重要なのです。
風邪に似た微熱の原因。女性に特有の体調不良とは?
倦怠感や微熱といった体調不良は、女性にはよくあることです。
生理や妊娠によるもの。更年期障害によるものなどは、病気というよりホルモンバランスが崩れて引き起こされる症状です。
生理前症候群は、女性の体が妊娠できる状態を準備するために起こる倦怠感や微熱などの症状。ほとんどの女性が何らかの体調不良を経験しているはずです。
中年以降の女性では、更年期障害による微熱などの体調不良が良く知られています。
閉経の約5年前後は、ホルモンのバランスが崩れるために頭痛やほてり、微熱・倦怠感などが起こります。
肉体的な不調だけでなく、精神的に不安定になる人も少なくありません。
そしてやはり、社会生活の上でのストレス。
ストレスは自律神経の乱れや、血液の循環を悪くして微熱や倦怠感の症状を引き起こします。
人間関係、仕事、家族、介護や育児など数多くストレスを抱えたことで、自立神経失調症に至ることもあります。
風邪をひいたら叱られた?体調管理も仕事だという考え方
職場の雰囲気によっては、そもそも「風邪をひくのは気が緩んでいる」とか「健康管理ができていないからだ」と厳しい扱いを受ける場合もあるようです。
長年、そういった雰囲気が出来上がっている職場では、皆それに慣れてしまって風邪くらいでは休まないのが当たり前。
新入社員や途中入社でそんな職場に入った場合「風邪で休ませてください」なんて電話をすると、心配されるどころかきつく叱られたとう経験談があるくらいです。
「体調管理も仕事の一つ」という考え方でいえば、重症になる前に休んで早く回復することも体調管理ではあると思うのです。
もちろん、それぞれの職場の雰囲気や慣例もありますが、無理をして悪化させ長引いて長期間休むことになったり、風邪などを周囲にうつしてしまうこともあるからです。
最近はインフルエンザなどの感染症が流行することもあり、体調が悪いのに無理に出勤することが必ずしも褒められたことではないと言えるでしょう。